算数限界編問7(算トラ2出題候補)解答

問題に戻る


<解説>

CDを底辺とした時の高さを求めればいいわけですが、そう簡単には求まってくれません。

まずは(解説図)をご覧ください。

解説図など

どんな補助線を引いたかというと…
三角形ADCをADを軸として折り返して三角形ADB'を作り(図の青い線)、角CEF=15度となるような点FをCD上にとってEとFを結び(図の赤い線)、角C'BG=15度となるような点GをAC'上にとってBとGを結びます(図の緑の線)。
求めたいのはEHの長さです(図の紫の線)。

青い線の引き方からC'D=CDなので、C'C=28×2=56cm、C'B=28−8=20cmです。

三角形AC'Cと三角形GC'Bは、等しい2つの角度が15度の二等辺三角形ですから、相似ですね。
相似比はC'C:C'B=56:20=14:5ですから、AC':GCも14:5となります。
したがって、AG:GC'=(14−5):5=9:5です。

次に三角形ABC'と三角形BECを考えると、この2つの三角形は相似です。
角AC'B=角BCE=15度は一目瞭然ですが、あと1組の角が等しいことには少し気付きづらいでしょうか。
角BAC'=180度−15度×2−角BAE=150度−角BAE (三角形ACC'で考えた)、
一方、角EBC=180度−15度×2−角BAE=150度−角BAE(三角形ABCで考えた)。
よって角BAC'=角EBCがいえました。

ここで(参考図1)を見てください。三角形ABC'と三角形BECを取り出したものです。
上の方の図は"三角形ABC'において、角C'BG=15度となる点GをとるとAG:GC'=9:5となった"というように見ることができます。
三角形ABC'と相似な三角形BECでも同様に、角CEF=15度となるような点Fを取るとBF:FC=9:5となりますよね。

BC=28+8=36cmですから、CF=36×5/(9+5)=90/7cm。
FC=FEなので、FE=90/7cmです。

三角形EHFに注目すると、EF:EH=2:1ですから、EH=90/7×1/2=45/7cmです。
なぜEF:EH=2:1になるかは…(参考図2)を見てください。
三角形EHFを、HFを折り目として三角形E'HFを作ると、三角形EE'Fは正三角形になることからわかります。

というわけで、三角形CDEの面積は
28×45/7÷2=90cm2

#これはある方から寄せられた解法です。
私の想定していた解法より素晴らしいものであったので紹介してみました。

え…?私の解法ですか…?
……
こちらです。
この図で本格的に説明しようとしたら画像が巨大なものになってしまったので参考までにとどめておきます(^^;

正解;( ? )=90


問題に戻る