算数限界編問10の解答

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<解説>

問題文の「ある整数(333を割る数)」をAとすると、問題文にある式は、
 333÷A=….……7494………
と表せます。 「…」の部分は、どんな数字が来るかはわかりません。

この式に10を何回かかけて、7494が小数点の直前に来るようにしてみましょう(10を1回かけるごとに、小数点は右にひとつずれます)。
 333×10・・・0÷A=……….7494………
右辺の整数部分をBとすると、
 333×10・・・0÷A=B.7494………=B+0.7494………
と表せ、さらに両辺にAをかけると、
 333×10・・・0=(B+0.7494………)×A=A×B+A×0.7494………
これを変形する(両辺からA×Bを引く)と、
 333×10・・・0−A×B=A×0.7494………
となります。

上の式で、AもBも整数ですから、A×Bも整数です。 ですから、333×10・・・0−A×Bも整数です。
よって、A×0.7494………も整数となります。
0.7494………という数字は、0.7494以上0.7495未満ということです。
結局、A×0.7494以上A×0.7495未満に整数があるようなAを見つければよいことがわかります。 …(◆)

0.7494=0.75−0.00060.7495=0.75−0.0005 と変形(実はこの変形がポイント!)してから、下のような表を作ります。
ここで、Pは「0.75×Aより小さい整数のうち最大である数」とします。

(表X)

  1     2     3     4     5     6     7     8     9    10  ……
0.75×A 0.75 1.5 2.25 3.75 4.5 5.25 6.75 7.5 ……
……
0.75×A−P 0.75 0.5 0.25 0.75 0.5 0.25 0.75 0.5 ……

0.75×A−Pの値は、 0.75→0.5→0.25→1→… と、周期的に変わっていることがわかります。 …(★)

さて、(◆)や(表X)を参考にすると、「A×0.7494以上A×0.7495未満に整数Pがある」という状態は次のようなときです。
参考図
この図を見ると、0.0006×Aは0.75×A−P以上でなければいけません。
0.75×A−Pの値は(★)より0.25以上ですから、0.0006×Aが0.25以上になるには、
0.25÷0.0006=416.666……
より、Aは417以上である必要があります。
しかし(★)および(表X)を見ると、0.75×A−Pの値が0.25になるのは、Aが3,7,11,…(4で割ると3あまる数)のときですから、417以上の整数で4で割ると3あまる数のうちもっとも小さいのは419です(417÷4=104 あまり1 ですから、417にあと2足せばあまりは3になりますね)。

実際に調べてみると、
419×0.7494=313.9986
419×0.7495=314.0405
となり、419×0.7494以上419×0.7495未満に確かに(314という)整数があります!

というわけで、答えは419!! …でもちょっと待って下さい。これは現時点では「答えの有力候補」にすぎません。
本当にこれが答えであるのか確かめてみましょう。333を419で割ってみます。

 333÷419=0.79474940……

確かに7494が出てきましたから、これで419が答えであるとわかりました。

正解;419


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