算数限界編問22の解答

問題に戻る


<解説>

地道に数え上げても解けないことはないですが、それではいかにも数え間違えそうなので、ここではなるべく数え上げないような解法を考えます。
※問題文より「0」は入っていないことにも注意してください。

まずは、「各位の数字をすべて足すと10になる数」は何通りあるかを考えます。
これは実は、ボールを10個並べて仕切りを入れる方法と考えることができます。
仕切り(あるいは両端)で区切られたボールの数が、その位の表す数字として考えるのです。

  ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 
とボールを並べたとき、たとえば、1234を仕切りを入れて表すと
  ●|● ●|● ● ●|● ● ● ● 

  1  2    3      4
となります。

仕切りの入るのは9箇所ありますから、それぞれの場所に仕切りを入れたりいれなかったりすることでそれぞれ異なる整数を作れます

  ●

よって、2×2×2×2×2×2×2×2×2=512通りあります。
しかし、仕切りを1つも入れない場合はいけません(10進法は、1桁で「10」を表す事はできませんね)から、1つ少なくて511通りです。

あとは、これから「どの位にも4以上の数字が存在しない整数」…すなわち「各位がすべて1か2か3の整数」を引けばいいわけです。
これは、各位の和が少ない数から考えて、1の位の数字によって場合分けすると、実は「トリボナッチ数列」(ある項は前3項の和であるような数列)であることがわかります
和が1… の1個のみ
和が2…11,2 の2個
和が3…111,12,21,3 の4個
和が4…(3+1型)1111,121,211,1 (2+2型)112,2 (1+3型)3 の計(4+2+1=)7個
和が5…(4+1型)7個、(3+2型)4個、(2+3型)2個 の和…7+4+2=13個
和が6…13+7+4=24個
和が7…24+13+7=44個
和が8…44+24+13=81個
和が9…81+44+24=149個
和が10…149+81+44=274個

したがって、511−274=237個と求まります。

正解;237個


問題に戻る