算数限界編問37の解答

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<解説>
平面図形の扱いに慣れている人にとってはさほど難しくは感じないかもしれませんが、実際は文句なく難問です。

まず、三角形ABPを、点Aを中心として、ABがACと重なるように回転移動させます。
移動後の点PをP'と名付けます。
(ありゃ、図が巨大過ぎるかも...まいっか(^^;)

AP=AP'であることに注意すると、三角形ABCと三角形APP'は「2辺と長さの比と、その間の角が等しい」ので相似ですね(この相似判定法は高度ですが、小学生であれば感覚的に「頂角の等しい二等辺三角形は相似」でも十分でしょう)
相似比はAB:AP'=14:10=7:5 ですから、面積比は7×7:5×5=49:25です。
従って、面積比…三角形ABC:三角形APP':四角形PBCP'=49:25:49−25=49:25:24です。 …(☆)

次に、角PBC=●、角BCP=▲、角CPB=■として、図に角度を記入していきます。
角PBC=角ACPであることに注意すると、下の左図のようになります。
ここで●+▲+■=180度(三角形PBCの内角の和)に注目します。
左図の角PCP'には●と▲が集まっています。 この部分に、あと■が集まれば一直線ができますね。
そこで、三角形PBCを、PがCに、CがPに重なるようにひっくり返してみます。
移動後の点BをB'と名付けます。

すると上の右図のようになり、頂点Cには●と▲と■が集まり、3点P'・C・B'は一直線上にあることがわかります。
よって、面積比…三角形PB'C:三角形PCP'=B'C:CP'です。
しかし、B'C=CP'(どちらも辺PBを移動したもの)ですから、結局三角形PB'Cと三角形PCP'の面積は等しいですね!

四角形PBCP'の面積は、三角形PBCの面積の2倍で36cm2です。
(☆)より、三角形ABCの面積は、 36×49/24=73.5cm2です。

正解;73.5cm2

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