算数限界編問54の解答

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<解説>

△PBMをPを中心に反時計回りに回転、△QMCをQを中心に時計回りに回転させます。
回転後の2つの点Mが重なる点をM'とします。(図1)
このとき、四角形M'PMQは四辺の長さが等しいのでひし形、しかも角PMQ=90度なので正方形です。 …(☆)
さらに角PMB+角QMC=180−角PMQ=90度なので、実は回転後の点Bと点Cも一致します。(この点をRとする)

次に、四角形APRQの面積が求めます(図2)。
☆より角M'PM=90度ですから、角BPM+角APM'=90度 =角RPM'+角APM'=角APR。
同様に考えると、角AQR=90度となります。
以上から、四角形APRQを2つの直角三角形に分けることができ、PB=PR=7cm、QC=QR=3cmより、
9×7÷2+11×3÷2=48cm2が四角形APRQの面積です。 …(★)

いよいよ各部分の面積比を求めてみましょう(図3)
△ABCの面積を(9+7)×(11+3)=224とします
すると、△APQ=224×(9/16)×(11/14)=99
△PBM=224×(7/16)×(1/2)=49
△QMC=224×(3/14)×(1/2)=24
よって、直角二等辺三角形PMQ=224−(99+49+24)=52 =直角二等辺三角形M'PQ。
ところで、四角形M'PRQは、△PBMと△QMCを移動させてくっつけた図形ですから、49+24=73
よって、△PRQ=四角形M'PRQ−△M'PQ=73−52=21

四角形APRQ=△APQ+△PRQですから、
面積比 △ABC:四角形APRQ=2249921=28:15なので、
★とあわせれば、△ABCの面積は48×(28/15)=89.6cm2と求まるわけです。

正解;448/5[89.6]cm2


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