算数実戦編問12の解答

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<解説>

ある整数の千の位の数字をA、百の位の数字をB、十の位の数字をC、一の位の数字をDとすると、

 ABCD
×   4

 DCBA

と書けます。

まず、Aを特定します。
もとの4ケタの整数に4をかけてできる整数も4ケタになっています。
4ケタの整数で最大のものは9999ですから、もとの整数は、
 9999÷4=2499.75
より、2499以下の整数だとわかります。つまり、Aの千の位は1か2です。
ところで、整数に4(偶数)をかけると、計算後の整数は偶数となります。つまり、計算後の整数の一の位は偶数です。
このことから、計算後の整数の一の位(A)は偶数ですから、Aは2とわかります。

 2BCD
×   4

 DCB2

次にDを考えます。
2000台の整数に4をかけてできる整数の千の位は8以上、つまりDは8か9です。
また、ある整数の一の位に注目すると、 D×4の一の位が2となっています。
8と9のうち、これを満たすのは8だけです(8×4=32、9×4=36)。

 2BC8
×   4

 8CB2

さらにBを考えます。
千の位に繰り上がりはないので、Bは0か1か2となります(Bが3だと、2300×4=9200と、繰り上がってしまう)。
また、計算後の十の位(B)は奇数になります。
なぜかというと、計算後の十の位は、4×Cの一の位と、一の位での繰り上がり(3ですね)を足した数字(の一の位)になります。
4×Cは偶数、3はもちろん奇数ですから、(偶数)+(奇数)=(奇数)となるからです。
0,1,2のうち、奇数は1だけです。よって、Bは1と決定します。

 21C8
×   4

 8C12

最後にCです。
4×Cの一の位と、一の位での繰り上がり(3です)を足した数字の一の位が1になるのは、Cが2か7のときです(2×4=8、7×4=28)。
この2通りを実際に試してみると、
 2128×4=8512
 2178×4=8712
となりますから、答えは2178のみです。

正解;2178


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