算数実戦編問15の解答

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<解説>

整数に10をかけると、1の位は必ず0になる、ということがポイントです。

まずケイスケ君の計算に注目してみます。
Aは整数だから、「A×10」の1の位は必ず0です。
「1の位が0の整数」から整数Bを引くと、1の位が7になるということから、整数Bの1の位は3とわかります(この説明がわかりにくいと思った方は、Bの1の位を3以外の数にして試してみてください(^^;)。

次に、ユウコさんの計算をもとに、“A×10と整数Bの和”を求めます(これが求まれば、あとは「Aに10をかけた数」と「整数B」の値を求めるのは簡単ですね)。
さて、「Bの一の位を見落として1ケタ小さい数としてしまい」…ですが、見落とした数は一の位ですから、3です。つまり、「Bの一の位を見落とした数」は、B×1/10より0.3だけ小さい数ということです。
したがって……
「Aと、Bの一の位を見落とした数の和は276」→「Aと、B×1/10より0.3だけ小さい数の和は276」
→「Aと、B×1/10との和は276.3」→「A×10と整数Bの和は2763」 …(1)

「A×10から整数Bを引くと2697」 …(2) はすでにわかっていますから、
整数B=((1)−(2))÷2=(2763−2697)÷2=33
整数A=((1)−B)÷10=(2763−33)÷10=273
と、それぞれ求めることができます。

正しい計算結果は、273−33=240です。

正解;240


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