算数実戦編問45の解答

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<解説>答えを出すまでにいくつものハードルがあります。確実に乗り越えてください。

午後1時〜午後3時の2時間を「序盤」、午後3時〜午後5時の2時間を「中盤」、午後5時〜午後7時の2時間を「終盤」と呼ぶことにします。

ではまず 序盤-中盤-終盤 の行程はそれぞれ上りだったのか・下りだったのかを考えると、
 1.上り-上り-上りと下り
 2.上り-上りと下り-下り
 3.上りと下り-下り-下り
の3通りが考えられます。
しかし、進んだ道のりは「序盤<中盤<終盤」になっていることから、1.と3.はすぐに不適当とわかります。
1.だと序盤と中盤の進んだ道のりが同じになり、3.だと中盤と終盤の進んだ道のりが同じになってしまいます。
よって2.のように、序盤は上りのみ、中盤は上りの後下り、終盤は下りのみという(まあ予想通りの)行程です。

次に、上りと下りの時速の差を求めてみましょう。序盤と終盤を比較します。
序盤は上りのみ、終盤は下りのみだったことを確認しておきます。
終盤は序盤よりも6+10=16kmも多く道のりを進んでいることになります。
つまり、2時間では下りは上りよりも16km多く進む、ということですから、下りの時速は上りの時速より
16÷2=8kmだけ速い、ということがわかりました。

いよいよ、オツキミ山に到着した時刻を求めてみます。今度は序盤と中盤を比較します。
中盤は序盤より6km多く進んだことについて調べてみます。
序盤と中盤の2時間の行程を比べると、どちらも途中までは上りの速さで進んでいます。ここでは道のりの差は出ません。
ところが、中盤はある時を境に(オツキミ山に着いてから)下りの速さに変わります。序盤は上りの速さのままです。
そう、ここから差がつきはじめるんですね。そして最終的に6kmの差ができる。
 午後1時〜午後3時 |−−−−−−−上り−−−−−−−|−−−−−上り−−−−→|・・6km・・|
 午後3時〜午後5時 |−−−−−−−上り−−−−−−−|−−−−−−−−−下り−−−−−−−−→

上りの速さと下りの速さでは、1時間に8kmの差ができたので、6kmの差ができるのは
6÷8×60=45分…つまり、中盤のうち下りの速さで進んだのは45分間ということです。
よって、『オツキミ山〜自宅』間を下るのに、 45分+2時間=2時間45分かかり、
『自宅〜オツキミ山』間を上るのに、 6時間−2時間45分=3時間15分かかります。
(よって、オツキミ山に着く時刻は、4時15分とわかりますね)

最後の仕上げです。答えを求めます。
上りと下りにかかった時間の比は 3時間15分:2時間45分=195分:165分=13:11です。
よって、上りと下りの速さの比は逆比で11:13となります。
速さの差の8kmが、1311にあたるので、=8÷2=4kmです。
上りの時速は4×11=44km、下りの時速は4×13=52kmです。
よって、『自宅〜オツキミ山』間の道のりは、
 44×195/60=143km または 52×165/60=143km
と求まるわけです。

正解;143km


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