算数実戦編問62こたえ

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まずは、例にある8枚のカードを切ったときのカードの推移を観察しましょう。

切る前は上半分にあったカードは奇数番目に、下半分にあったカードは偶数番目に移る。…★
切る前は上半分にあったカードはより下に、下半分にあったカードはより上に移る(一番上と一番下以外)…☆
ことがわかります。操作の仕方から、これはカードが何枚あろうが成立します。

さて本題。まず「はじめは55番目のカード(カードPと名付ける)」が上半分にいるのか下半分にいるのか検証しましょう。
2回目の操作後のPの位置は55番目=奇数番目なので、★より2回目の作業前には上半分にあったことがわかります。
そしてPははじめと2回目の作業後は同じ位置にあるのですが、このときPは下半分にあります。
はじめ上半分にあるとすれば、操作1回後も上半分にあるので、☆よりカードはどんどん下に移り元に戻らないからです。
以上より、(はじめ)-(操作1回後)-(操作2回後)のPの位置は(下半分)-(上半分)-(下半分)であることがわかります。

以上のことを踏まえ、操作を逆から考えて解いてみます。

2回目の操作前には上半分のどこかにあったカードPは、操作後には上から55番目に移りました。
上半分のカードの上から1番目、2番目、3番目、…のカードはそれぞれ1番目、3番目、5番目、…と奇数番目に移ります。
55は (55+1)÷2=28 より28番目の奇数ですから、2回目の操作前には上から28番目にありました。



では、同様にして1回目の操作前を考えてみましょう。 1回目の操作前には上から55番目にあったカードPは、操作後には上から28番目に移りました。
下半分のカードの上から1番目、2番目、3番目、…のカードはそれぞれ2番目、4番目、6番目、…に移ります。
28は14番目の偶数ですから、下半分の上から14番目にあるカードだとわかります。
ところで、このことから上半分にあるカードが55−14=41枚であることがわかります。
よって、カードの枚数は41×2=82枚ですね。


方程式が扱えるなら、次の性質を利用してもいいでしょう。
N枚のカードを1回「切る」と、上からp番目のカードは
はじめ上半分にあったら(2×p−1)番目、下半分にあったら(2×p−N)番目に移る

一番下のカードは常に同じ位置にいますが、55は奇数なので明らかに一番下ではないですね。

正解;82枚


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