算数限界編問41の解答

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<解説>

相当な難問(特に最大値)ですが、最も接戦になる状況を考えるのがコツである“当選確実問題”のような感じで考えていけば何とかなるかもしれません。

書かれてある数字が大きい方から順に「1位、2位、…」と表すことにします。

 

まずは、勝利条件・敗北条件について考察します。

操作(ア)や操作(イ)で選ばれたカードは、操作(ウ)で取り除かれたり、より大きな数字に書き換えられます。
従って、赤いカードが(ア)(イ)で選ばれた時点で「もとの数が書かれたままで残らない」ため、敗北となります。 

操作(ア)(イ)で選ばれるカードは、要は下位2枚のカードです。
残り3枚以上のときに赤いカードが2位以下だと、いずれ必ず操作(ア)か(イ)で選ばれてしまうことになります。
(どんなにうまくいっても、残り3枚のときに操作(ア)か(イ)で選ばれてしまうので敗北です)

裏を返せば、残り3枚のときまでもとの数が書かれたままで単独1位であれば必ず勝利します。

また、赤いカードは残り3枚のときまでもとの数が書かれたままで同率1位を保っていれば勝利も敗北もあり得ます。
(候補が複数あればランダムに選ばれるので)

★まとめ(勝利条件&敗北条件)
・残り3枚以上のときに赤いカードが2位以下だと敗北。
・残り3枚のときまで赤いカードが同率1位であれば勝利も敗北もありうる。
・残り3枚のときまで赤いカードが単独1位であれば勝利。

 

さてここからが本題。
まずは、必ず敗北するような場合を考えます。

もし勝利するならば、残り3枚のときまで赤カードはもとの数が書かれたままで残っています。
このとき、3枚のカードの数字とも同じ(100÷3=100/3)であれば、最後の操作(ア)(イ)で選ばれなければ勝利できます。
しかし、赤カードの数字が100/3より小さければ、赤以外のカードの少なくとも1枚は赤カードより大きい数字となります。
よってこのとき赤カードは操作(ア)か(イ)で選ばれることになり、敗北となります。

★まとめ(赤カード最小値)
・赤カードが100/3より小さいとき、必ず敗北する。
・赤カードが100/3のときは勝利も敗北もありうる。具体例は以下の通り。
   100/3(赤)、50/3が3枚、25/9が6枚

 

次に、必ず勝利するような場合を考えてみます。
以下、赤カードの数字をと表すことにします。

残り4枚の段階で考えてみます。上位から順に
   、A、B、C
となっているとします。ここから操作(ア)〜(ウ)を行ったとき、残っているのは「」と「B+C」と「A」の3枚。
ここで「B+C」のカードが「」以上になれば、赤カードは単独1位を保てず敗北する可能性があります。

そこで、もっとも緊迫した場合を考えるため「」=「B+C」>Aと仮定します。
すると、残り4枚の段階でA≧Bだったため、「A」の数字は「」の半分以上であることがわかります。
=[2]とすると、B+C=[2]、A≧[1] より、は100÷(2+2+1)=40以下。

が40より大きいときは、必ず勝利します。
これを背理法で証明してみます。

このとき敗北すると仮定してみると、
次のような状況が必ず起こります。(カードを上位から順に並べて考えています)
   、ア、…、イ、ウ
       ↓
   (イ+ウ)、、ア、…
イ+ウは、以上、つまり40より大。
アは、イ以上の数なので40÷2=20より大。
このとき、数字の和は
40+40+20=100より大
となり、カードの数字の合計を超えてしまい、矛盾です。

★まとめ(赤カード最大値)
・赤カードが40より大きいとき、必ず勝利する
・赤カードが40のときは勝利も敗北もありうる。具体例は以下の通り。
   40(赤)、20、5が8枚

 

以上より、赤カードの数字が100/3以上40以下であれば、「勝利」も「敗北」もあり得ます。

正解;最小値100/3 最大値40

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