馬路村・魚梁瀬森林鉄道跡隧道群 その2

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その1

※撮影日:2004年春



 
サイクリングロードと県道の合流地点にある、やや年期の入った案内看板。
 
この赤鉄橋が「明神口橋」らしい。
しつこいようだが、サイクリングロードにつき四輪通行不可である。
クルマがこの橋を渡る現場を何度か見かけたことあるけど、道幅めっさ狭いしやめといた方がいいよ(^^;
 


 


 
橋の路面はアスファルトでもコンクリでもなく…スケルトン!清流安田川丸見え。
高所恐怖症の人にとっては死活問題。
 
橋を渡れば、ほら隧道が目の前に。
…ってアレ?今までの隧道と違ってコンクリ巻き?あーんど金属巻き?
 


 


 
本当は一体何巻きなんだろうか。それを確かめるためにまず中に入ってみよう。
 
アーチ部は金属巻き、側面はコンクリ巻きという状況がしばらく続く。
 


 


 
出口近くになると例の積み物が出現し、これまでの隧道との関連性が明らかになる。
コンクリ部分は改修を受けてああなったんだろう。
 
南口は、I・IIの隧道とほぼ同じ面構えである。ということは、ポータル脇には…
 


 


 
あったあった、IIIの刻印。

この前の物件の刻印がIIだったから、物件間に隧道はないはずだ。
というわけで、退散。県道に戻る。
 
そして更に上流に向けて車を飛ばす。すると県道脇にこのようなものが…
 
県道を走っていると嫌でも目に飛び込んでくるこの坑口。
恐らく、馬路軌道跡隧道としては最も人目につきやすいのではなかろうか。

明らかに完全放置されている。出口は見えない…もしや閉塞?

 


 


 
南口の簡易ゲートは壊れている為、一見容易に内部に入れそうだが、薮がひどくて近づきづらい。
なんだか薮から毒蛇が出てきそうで迂闊に近寄れない。

薮にギリギリまで近づいて、ズームで内部撮影を試みたものの、中の様子はよくわからない。
 
川側を迂回する県道を通り、北側の坑口にやって来たぞ。
こちらも薮があるが、辛うじて人一人通れそうなスペースがあるのがわかる。
 


 


 
薮からピカチュウが出てきたらお持ち帰りするくらいの心構えで、恐る恐る隧道に接近する。
 
刻まれていた数字は「V」。え…5番目?
4番目の隧道は撤去されたのだろうか、それとも単に見落としただけだろうか。
 


 


 
どうにかして内部にちょっと入ってみた。
向こう側が見えないのは、緩やかにカーブしているからだった。
風が通り抜けるのを感じるので、閉塞もしていないだろう。
 
保存状態はいいのか悪いのか微妙。
致命的な亀裂などは皆無であるが、至る所に水漏れや白化が見られる…

そもそも、簡易ゲートがあるってことはむやみに入るなってことだろうから、ここは素直に退散の一手だ。
 


 
引き続き、安田川沿いの県道を上流に進む。探索もいよいよ佳境である。
 

その3


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